いただいた感想やご意見をもとに簡単な講評をしてみました。
今回の演奏会は、結成記念ということで各人意気込んでいました。私たちは「聴いている人に感心してもらえる演奏会は目指さない」、つまり、弾いている人と聴いている人とが楽しみを共有できる空間づくりを目標にしています。完全にその域に達するのはいつのことかと思いますが、ある程度「一緒に楽しむ」こと、あるいは「楽しさがそのまま伝わる」ことはできたのかな、という感触を得ました。これは演奏者の手柄というよりは、むしろ、聴衆のみなさんの力によるところのほうが大きかったように思います。演奏会が開始した瞬間から、聴衆の作る空気に支えられていることをずっと感じていました。
こういう瞬間を味わえたことが、今回の最大の収穫でした。もうひとつの収穫は、ゲスト出演や賛助出演してくださった団体・個人とのコミュニケーションです。ゲスト団体では、「エニグマティーク」「まるまが」とも、larkとはすこし違った方向性で、それぞれの美点を持つ演奏をしてくれました。もちろん、演奏における多様性だけでなく、曲目の点でも、演奏会の幅を大きく広げてくれました。また、賛助として出演してくださったみなさんも、メンバーと一緒に頑張って楽しい演奏をつくってくれました。ヴィオラの西原さんは、コンフローレ室内合奏団では文句無しに随一の演奏家ですが、 その実力は今回も十分に発揮されていたと思います。また、フルートの川村さん(吹奏楽団)、伊澤さん(コンフローレ、いずれも千葉大学)も、その素直な音楽性やそれぞれ担当した音域での透明で存在感のある音色は なかなか聞かれないものだったように感じました。このような、さまざまな場で活躍しているアマチュアの演奏家たちとコミュニケートし、一緒に演奏会をつくっていくことができたという経験も大きな収穫でした。これは私たちのもう1つの目標である「自由な演奏空間をつくる」ということへの大きなステップになるのではないかと思っています。
最後に、演奏に対しての反省点・改善点を少しだけ。まず、ファーストコンサートということへの気負いがかえって演奏を萎縮させたり こじんまりとしたものにしてしまった傾向が多少見られたようです。 また準備不足から演奏が粗くなった様子も、少しずつ見られました。それから多くの人に演奏会のことを知ってもらう努力も、これからもっと必要になってくると思います。